ひとり農家のすすめ

トマト農家の日常

 

とにかく自由になりたいあなたに。

イマジンファームアップルトマトのあるスギです。

今日は8月10日です。皆さん猛暑の夏、いかがお過ごしでしょうか?

私、なんとか生きてます。

45℃以上になるハウスの中で、生死のふちを彷徨いながら仕事してます。

時々、意識が遠くなる事があります。

薄れゆく意識の中で、死神がコッチを見ながら、ニヤニヤ笑ってるのが見えることがあります。

ゾクゾクします。

そんな私、夏になると昔から無性に、映画や小説を観たり、読んだりしたくなる傾向がありまして、今年は三島由紀夫にハマって読んでいて、映画は50年代、60年代のヨーロッパ映画、ミステリー作品中心に観てます。

ルネ・クレマン監督作品、おすすめです。

最近はNetflixやAmazonプライムで手軽に観れるので助かります。


話は変わりますが、私、ひとり農家です。

ひとり農家になって1番良かったと思う事は、自由を謳歌できることです。

この自由な生活というものは自分にとって何にも変え難い人生で最も大事な生き方です。

しかし、農業を志すすべての人が、ひとり農家に向いているわけではありません。

では、どういう人がひとり農家に向いているのか?ひとり農家のメリットとデメリットはなんなのか?

考えてみたいと思います。

ひとり農家として生きていく上でのメリット

・自由に生きれる。

日常の何もかもを自分で決められ、自分の意思で行動できる。邪魔する者も強要してくる者もいない。

仕事する時は集中して仕事でき、休みたい時は、休みたい時に、休みたいだけ休む。

何にも縛られず、何にもとらわれず、何にも属さない。

毎日、自分の人生を生きることができる。自分らしく生きることが出来る。自分の足で歩くことができる。

・煩わしい人間関係に関わらずに済む。

会社の行きたくない飲み会も、接待ゴルフもしなくていい。気の合わない人や、嫌いな人とも付き合わなくていい。

会社という集団の中でのパワーバランスやいざこざに関わらなくて済む。

人付き合いが得意な人は、集団行動になんの抵抗もないでしょうけど、苦手な私は、集団行動というものに強烈な嫌悪感、拒否反応を覚えます。

ストレスや悩みのほとんどが人間関係の煩わしさから来てます。これに関わらないだけで、人生、だいぶ生きやすくなります。

・時間を自分の為に使える。

自分のやりたい仕事、趣味、勉強など、24時間すべて自分のために使える。

他人のために自分の時間を犠牲にしなくて済む。

私、気の合う友達1人もいません。友達付き合いというものを出来る限り避けてきました。どうしても、無駄なことのように思えて仕方ないです。一人で時間を使った方が何倍も楽しくて、生産的だとずっと思ってきました。

精神的に強くなる。

苦難や難題に一人で立ち向かっていかないといけないので、頭も、身体も、精神も鍛えられ、強くなっていきます。

どうやったらその困難を乗り越えられるか、徹底的に考え抜く、思考力。

解決の糸口を見つけたら、頭の中で何度もシュミレーションし、スムーズに効率よく作業できるよう準備する、段取り力。

体調崩さないよう気をつけ、あとは気合いで遂行する、集中力。

自然と無理なく、無駄なく、気分のムラなく、効率的に生きていけるようになります。

・充実感、満足感が高い。

自分の思う通りに、自分の思うやり方で、最初から最後までこだわって作物を作れるので、愛着が湧くし、満足感が高い。

ひとり農家として生きていく上でのデメリット

全て自己責任

どんなに忙しくても、辛くても、誰も助けてはくれません。

何もかも自分で責任もってやり遂げないといけません。

落ち込むことがあっても誰も優しい言葉をかけてくれません。

様々な困難が襲ってきても自分一人で解決していかないといけません。

ひとり農家なので、生産、加工、販売、配達、経理、マーケティング、営業などだけでなく、機械、電気製品、が壊れた時に応急処置ができるくらいの知識がいるし、パソコンで自分のサイトを作れるくらいの知識も要ります。ハウスのフィルムも一人で張り替えないといけないし、急激な時代の波に振り落とされないように、アンテナを張り巡らせ、情報収集していかないといけません。さまざまな専門的な知識が必要になるので、常に勉強し自分を成長させていかないといけません。

・完全に1人では生きられない

人と関わらずに、人に影響されずに、自分の思った通りに生きたい。と常日頃から思っているので、人と関わるのがすごくストレスになります。

仕事をしているとどうしても人と関わり合いにならないといけない場面が出てきます。取引先の人、隣近所の人、お客さん・・・。

自分一人で生きていくんだ、誰も関わってくるな、自由を侵害するな、と意地を張っていては相手に悪い印象を植え付けることになります。周りから悪い噂が立ったら生活も仕事もやりづらくなります。村八分になってはいけません。

最低限の挨拶と笑顔ある会話は大事です。近すぎず離れすぎず、適度な距離感と協調性が大事。

しかし、自分が嫌だと思うような付き合いは絶対しない。相手に迎合するのではなく協調する。

やはり、人付き合いは難しいです。

・気の合う仲間との一体感を味わえない。

友達と一緒に笑ったり、泣いたり、苦労しながら一丸となって、一つの仕事を成し遂げ、達成感を皆んなと共有したり、

仕事を終えたあと、仕事仲間と一緒に居酒屋に行ってビール飲みながら、会社の愚痴や、好きな子のことや、将来の夢など語り、日頃のストレスを発散したり、

そうしたことからは縁遠くなっていきます。

私、仲間と一緒に一体感を味わいたいと思ったこと一度もないので、まったく気にならないですけど、

孤独に慣れてない人は寂しさを感じるかもしれません。

・資本不足

一人で経営しているので、資本に限界がある。積極的に規模拡大したい人には資金不足が成長の足かせとなる。

以上が私が考える自由であるがゆえの、ひとり農家のデメリットです。


基本的にひとり農家は、1人が好きで、1人で何もかも完結できて、孤独に喜びを感じる人でないと厳しい面があると思います。

仕事はキツイし、長時間労働だし、休みもあまり取れないし、お金もめちゃくちゃ稼げる訳ではない。

だけど、やはり自由の魅力は手放せません。

仕事したり、苦労したりする事に、お金以上の価値を見出し、好きになり、趣味にすることが出来る人は、ひとり農家に向いているし、これからの激動の世の中必要となってくると思います。

ひとり農家にならなくても、何かしら農業に関わり合いを持っていたほうが、来るべき終末を生きるうえで絶対必要だと思います。

自由の7つのレベル

自由と言ってもいろいろな解釈があると思います。

ここから私が考える、7つのレベルの自由の特徴を書いていこうと思います。

レベル1(自由度0パーセント)

精神的にも物理的、社会的にも不自由。奴隷状態、怪しい宗教に洗脳された人。威圧的、暴力的なパートナーに洗脳された人。教えの為なら、人を殺すのも自分が死ぬのも厭わない人。心も身体もすべて他人や思想や、自分以外の要因に依存している。自分というものが一切ない。

レベル2(自由度10パーセント)

物理的、社会的にはある程度自由だが精神的に不自由。洗脳、中毒。こだわりが強く、人の意見を受け入れない人。一般的な社会生活はおくれているが、何か強い精神的束縛がある。四六時中その事を考えている。ギャンブル中毒、アルコール中毒、麻薬中毒、ゲーム中毒、恋愛中毒・・・・。

レベル3(自由度20〜50パーセント)

精神的にはある程度自由だが物理的、社会的に不自由。一般サラリーマン、日本人の8割方このレベル。会社のルールに縛られ、時間に縛られ、慣習に縛られ、自分の意思を妥協し、周りに合わせて生きる。休日だけが生きがい。家、車のローン、子供の教育費に追われ、会社の歯車として生きていく。

レベル4(自由度50〜70パーセント)

精神的にも物理的、社会的にも自由だが、世の中の動きに左右される。経営者、アーティスト、投資家。ある程度自分の意思を貫き通せる。自分というものがしっかりとあり、自分らしく生きていける。しかし、大きな世の中の変化には対応しきれない場合がある。

レベル5(自由度70〜80パーセント)

精神的にも物理的、社会的にも自由で、世の中の動きにも左右されない。4のレベルを極め、世の中の変化に上手く対応でき、確固たる生き抜く術を持っている。ひとり農家。

レベル6(自由度90パーセント)

5のレベルを極めて、仕事も生き方も芸術化。一つの道を極めた人。常に自分らしく生き、自分の願望を叶え、喜びと共に生き、人にも優しくなれる。しかし、生と死、仕事、自由に囚われている。

レベル7(自由度100パーセント)

悟り、空意識。すべてから解放。本当の自由。人間の到達点。生と死という概念からも超越。この境地になると、どんな、苦労や困難、悲しみが襲って来ても、常に、喜び、感謝、笑顔、平常心でいられる。

まとめ

本当の自由は、困難な状況の中にしかないと思います。

本当の幸せは、苦しみの中にしかないと思います。

苦しみや悲しみ、艱難辛苦を受け入れ、感謝し、乗り越えた先に本当の自由や幸せが待っていると思います。

また、本当の自由や幸せを掴むことが、人間が生まれてきた真の目的だと思います

自由を愛し、苦労を楽しみ、孤独に幸せを感じる人は、ひとり農家おすすめです。


正直、私、昔から農業が好きだった訳ではありません。

自由に生きたくて。

そして何か創造的で、一から何かを創り出す仕事がしたくて、

30歳になったら社会からドロップアウトし、めんどくさい人間関係にとらわれない生活がしたいと、学生の頃からずっと思っていて、

その結果、たどり着いたのが農業だったわけです。

では、具体的にどうやって農家になるのか?

資金はいくら必要なのか?

実際生活できるのか?

何もかも1人で出来るのか?

その辺の具体的で実践的な話は、後ほどまとめてブログに書こうと思います。

私が実際に歩んできた経験を交えつつ、誰でも自由を手に入れ、ひとり農家として生活する事が出来る方法をお伝えいたします。

それではまた、死神に地獄に連れて行かれなければ、お会いしましょう。

皆様の農的生活が充実したものでありますように。

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