イマジンファーム・アップルトマト オリジナル農法でのトマトの作り方
イマジンファーム・アップルトマトのあるスギです。
今日は12月25日です。今年ももう終わりです。なんとか2024年も乗り越えていけそうです。
9月上旬に定植した中玉トマト「フルティカ」は11月下旬から収穫が開始ました。
初収穫の「フルティカ」の味は優しい甘さとジューシーさがあり、とても美味しかったです。糖度が10度を超えるのは3段目以降になると思うけれど、あっさりとしてみずみずしく、これはこれで良いものです。
9月中旬に定植した大玉トマト「ファイト」は4段目の花が開花し始めました。予定よりも成長が遅いです。収穫は1月中旬ごろになる予定ですが、多分もう少し時間がかかりそうです。
今年は秋になっても暑い時期が長引いたので、部分的に苗が生育不調になり、今だに生育が遅れています。
自然相手の職業は色々大変です。いつまでたっても自然の前では初心者です。
今回は5段目開花までの管理の仕方です。
基本事項
3段目までは強めの節水管理を行って来ましたが、4段目以降も節水管理を続けると樹勢を落として果実を結実しないばかりか、株の生育も弱くなってきます。
3段目まで来たら、多少灌水量が多くても、株が栄養成長に傾いてしまうことは無いので、少しずつ灌水量を多くしていきます。肥料の量も一緒に増やしていきます。
3段目開花時期から1段目に結実した果実の肥大のスピードが早くなっていきます。それに伴い水と肥料の要求量が増してくるので、過度な養水分不足にならないように気を付ける必要があります。
糖度の高いトマトを創る場合は、株の生育を促進していくと同時に、節水管理をして水分ストレスを与えていかないといけません。
灌水
灌水の仕方は基本、多量小灌水で行います。1度に多くの養水分を与え、株の成長、根の伸展を促進させ、5段目までの果実の着荷不可に耐えられるだけの樹勢を作っていきます。
1株あたり800ml〜1000mlを目安に灌水していきます。
同時に1度灌水したら、株が少し萎れるまで灌水しないで水分ストレスを与えていきます。
果実の着荷数が増えるにつれ水分要求量が増えるので、過度な水分不足には気を付ける。しかし水分が多すぎると糖度の高いトマトにはならないので、生育を弱らせないギリギリの節水管理を心がける。
施肥
急速に肥料の要求量が増えるので、肥料不足にならないように、灌水ごとに液肥を混ぜて施肥する。
肥料の濃度は、EC 0,6〜EC 1,0mS/cmを目安に施肥する。
トマトトーン
11月中旬以降は1週間に1度ペースで散布していきます。
トマトトーンを100倍に希釈します。
ジベレリン5〜10ppmを一緒に混ぜて散布する。
強目の節水管理している場合は、トマトトーン散布する前日に灌水して、充実した花を開花させる。
芽かき
脇芽が見え出したら。早めに芽かきしていきます。
脇芽を取り除くことで、養分を果実と成長点に無駄なく集め、効率よく養分の分配を行います。
1週間に1度ペースで作業していきます。
摘葉
果実が葉で覆われて、日差しが届かなくなり色付きが悪くなったり、葉どうしが混み合って通気が悪くなり、病害虫の巣になることがあります。
株が成長してきて葉が混み合ってきたら、定期的に葉を切り取り、通気と日当たりを良くしていく必要があります。
大体、葉の半分くらいを目安に切り取ります。株が大きくなり過ぎ、葉が過密になっている場合は、本葉全部切り取り、通気と日当たりを良くしていきます。
摘果
大玉4個以下、中玉8個〜10個以下を目安に摘果していきます。
病害虫対策
5段目が開花する頃は、11月中旬頃になっているので、害虫による被害は少なくなってきます。しかし、病気は色々発生しやすくなるので、普段から灌水と施肥の管理、日々の観察による病気の早期発見が重要になってきます。
適切な灌水、施肥を行い、芽かきを定期的に行うことで、病気にかかりにくい健康なトマトを作って行くことが必要になります。
疫病、灰色かび病、うどん粉病、葉かび病などが発生しやすくなるので、発生させないように、日々、こまめな換気をしてハウス内の湿度を下げて、病気を発生、拡散させない適切なハウス管理が必要です。
家庭菜園の場合(プランター栽培)
栽培時期は6月〜7月になります。
家庭菜園の場合は、大体5段目まで着果させます。5段目の花が咲いてきたら、花から上の本葉2枚を残して摘芯します。
着果数が多くなり、水と肥料の要求量が増えてくるので、土の表面が乾いてきて株が少し萎れてきたらたっぷり灌水する。
こまめに芽かきを行い、養分を果実に無駄なく集中させる。
花が開花したら、確実に結実させるためにトマトトーンを散布する。
6月〜7月は梅雨時期になり、雨が多く湿度の高い日々が続き、病気が広がりやすい時期です。定期的に殺菌剤を散布しておきましょう。
また、害虫も多く発生してくるので、殺虫剤も一緒に混ぜて散布しましょう。