イマジンファーム・アップルトマトの主人あるスギです。
今回はトマトの作り方です。
それも甘くてコクがありフルーツのような美味しさの完熟トマトです。極うまトマトです。
大玉トマト 桃太郎ファイトの糖度の測定結果
中玉トマト フルティカの糖度の測定結果
平均糖度8度〜12度このくらいの甘さと美味しさのトマトが作れるコツを書いてくよ!
トマトの作り方を具体的に書こうと思ったら本が一冊できるくらいの分量になるので、これは後ほど1年通してゆっくり書いていきたいと思います。
なので今回は、私が実際に実践している極うまトマトの作り方の要点の中の要点。コツの中のコツ。極うまトマトを作るのに最低限これだけは知っていなければならないことを7ヶ条選んだので参考にしてみてください。
極うまトマト作り7ヶ条
では具体的に説明していきます。
培養土
高糖度トマトを作る上で最適な培養土は水分コントロールがしやすい培養土です。水分を控えてストレスをかけることが前提にあるので、通気性、排水性の良い培養土が最適です。
私が実際に使用している培養度は、まさ土、パーライト、籾殻くんたんです。
比率は、まさ土6:パーライト3:籾殻くんたん1です。
まさ土(保水性と排水性のバランスがいいです。)
パーライト(通気性、排水性がいいです。)
籾殻くんたん(根張りがよくなります。)
まさ土の代わりに赤玉土でもいいよ。籾殻くんたんはあってもなくてもどちらでもいいよ。
1株あたりの土の量は15〜20ℓが目安です。私は15ℓにしてます。
隔離培地
完璧に水分コントロールするために地面の影響を全く受けないようにしないといけません。
私の農場では防草シートを使用してます。防草シートを袋状にしてそこに培養土を入れてます。防草シートの下に0、15ミリのPOフィルムを敷いて地面からの 影響を遮断してます。排水を良くするために5センチ間隔で2列穴を開けてます。
これが結構丈夫でもう設置して20年くらい経つけどまったく問題なく使えてます。もう10年くらいはもちそうです。
プランターやコンテナや丈夫な袋でもいいし、バケツや桶に穴を開けて使ってもいいですし、要は培養土が入って、水がしっかり排水できるものがおすすめです。
工夫次第でいろんな物を活用できるよ!
品種
様々な品種がありますけど、糖度が高いと世間的に評判がいいのは、
大玉トマト 桃太郎ファイト
中玉トマト フルティカ
私もこの2種類栽培してます。
桃太郎ファイトは少し葉かび病にかかりやすいので、cf桃太郎ファイトを選んだ方がいいです。
フルティカは作りやすい品種です。
他にも各メーカーいろいろ糖度の上がりやすい品種揃ってるので試してみてね!
接木に関してですが、接木すると食味が落ちるので接木苗はあまりおすすめしません。
私の農園では自分で播種して、接木なしで直接定植してます。
仕立て方
水分ストレスを与えて育てるので、しっかりガッチリした姿勢になる。
茎の太さは10ミリ程度を目安にする。
葉のカタチは小さく、厚みがある
茎の産毛、果実の産毛ができる。根からの水分供給が少ないので、空気中から水分を取り込もうとして、小さな産毛をたくさん伸ばしている。
色濃くベースグリーンが出る。
こういう特徴があればしっかり水分ストレス受けて、生命力の強いトマトができるよ!
赤く色付いた果実から下の葉は切り落とす。古い葉は光合成能力が落ちるし、余分に養分だけは吸収するので、光合成能力の高い新しく若い葉を大事にする。
葉が混み合うと通気が悪く病害中の巣になるし、果実に太陽の光が当たらないので、定期的に切り落とす。
肥料
肥料は液体肥料がおすすめです。速攻性があって手軽なのがいいです。
元肥はやりません。苗の葉色が薄くなったり、生育が弱い時に施肥します。
肝心なのはタイミングです。肥料のやりすぎは厳禁です。
生育段階に合わせた施肥が必要です。苗が大きくなり実をたくさん実らせ始めたら肥料の要求量が増えてくるので、徐々に肥料の量を多くしていく。
3段目の花が開花する頃に肥料の量を多くし、5段目の花が開花する頃にまた肥料の量を多くしていく。
トマトを元気に育てて、果実をたくさん実らせるために、肥料をたっぷり多めに与えてる人がいますがそれは絶対NGです。
肥料を与えることのよって見た目は元気に育っているように見えますけれど、株が太りすぎて花を咲かせず、果実を実らせないこともあるし、何より病害虫にやたらと弱くなります。
トマトの食味もエグ味や、食感の悪さが出てきます。
私の農場では肥料の使用量は普通にトマト栽培されてる方の五分に1以下くらいです。
これだけ少なくても、糖度は上がるし、食味もいいし、樹勢もいいし、葉色も濃く厚みもあるし、何より病害虫に強くなります。
基本、肥料はご褒美がわりに与えるくらいの感覚でいいと思います。
肥料も多すぎると毒です。お酒も肥料もほどほどに・・・・・です。
水分管理
糖度の高いトマトを作る上で最も大事な作業は水分管理です。
樹勢を弱らせない程度に最大限水を絞ってトマトにストレスを与える。そしてトマトの生きる力、生命力を最大限引き出す。そうすることで、甘味やコクが出てくる。
定植した後は苗が活着するまでは、たっぷり灌水して、活着した後は水は控えめにします。葉先が萎れたきたら少量灌水します。
この時期は根張りを重視した管理が大事。水を控えて土の中を乾燥状態にすると根は水を求めて培養土の中を四方八方根を伸ばします。
水分ストレスを受けたトマトの苗はガッチリしっかりとした姿勢になります。細マッチョな体型です。
苗の時期は水分ストレスに少し弱いので、苗が弱ってきたなと感じたら、しっかりたっぷり灌水してください。
その後も水は搾り気味で管理し、3段目の花が開く頃になると水分の要求量が増えるので灌水の量を少し増やします。
5段目までくるともう少し灌水の量を増やします。
灌水は基本的にトマトが全体的に萎れてきたら少量灌水が基本です。
しかしトマトトーン散布する前後の日はしっかり花を咲かせ実を結実させるためにたっぷり灌水します。
トマトトーンの前後はたっぷり、それ以外は搾り気味、メリハリのある灌水が大事です。
トマトの状態が今どんな感じか確認するために毎日観察することが大事です。これが最も大切です。
毎日変わる微妙な変化に敏感に気づくことが成功への第一歩だよ!
想像力、イメージ力
どのトマトの作り方の本を見ても農業系の本を見ても、想い、イメージに触れている本や情報はほとんどない。
私が25年農業に携わってきて、トマト作りに人生をかけ、命をかけてきた経験からすると、最終的には作り手がどれくらい想いを込め、情熱を持って取り組んできたかに尽きると思う。
若いうちは新しい資材や新しい肥料、微生物、光合成細菌、納豆菌、乳酸菌などいろんなことを試してきたが、今はひとつも試していない。
試行錯誤の結果行き着いたスタイルはシンプルなのが1番うまく行くと言うことでした。そのシンプルな作業を徹底してやることです。
そして経験を積めば積むほど、極めれば極めるほど、
トマトを作る原動力としての、想い、イメージの力の影響力の大きさを感じずにはいられません。
常に詳細で具体的な成功している姿をイメージしながら作業します。
例えば
生命力あふれるトマトに甘味がしっかり詰まった果実がたわわに実っている、それを食べ感動し、隣人や子供達に感謝される。幸せに溢れた時が流れる。
そんなイメージです。
できるだけ具体的にイメージし絶対実現すると確信したら、未来はもう決まっています。
想いが現実を創ることは最先端の科学でも解明されつつあるよね!
以上が私が実際に実践している、高糖度トマト作りの最低限のコツです。箇条書きで要点だけですけどご参考ください。もっと具体的な各項目についての解説は、また次の機会に詳しく書きたいと思います。
・7 想い、は私にはトマト作りする上で一番大事ですけど、みなさんにはピンと来てない方が多いんではないでしょうか。なので7は参考程度に捉えてください。
1から6中でも6の水分管理は最も重要なのでメリハリある水分管理と毎日観察することだけは徹底して下さい。
やってること自体は単純で簡単なのですけど、その単純なことを毎日徹底してやらないと結果は出ません。
植えるだけで満足して後は次の休みに様子見にこよう。くらいの考え方では良いトマトはできません。
ぜひよければ、あなたも極うまトマト作りにチャレンジしてみてください。
最後まで読んでくれてありがと!またねー!